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My First Jazz Vol.85-Takeshi Kurihara:My First Jazz

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Title : 『Soul Station』
Artist : Hank Mobley


サックス奏者、コンポーザーの栗原 健です。
はじめてのジャズアルバムという言葉を聞いて真っ先に思い浮かんだのが、Hank Mobleyの『Soul Station』です。
僕は高校生の頃に同級生とロカビリーやリズム&ブルースのバンドをやりたくてバンドを始めました。ライブでは髪型をリーゼントにして踊りながらサックスを吹く、そんな遊び方が演奏のスタートでした。
サックスをやっていくうちに、ジャズにも興味を持つようになり、音色を意識し始めたときに出会ったのがこのアルバムでした。


この Hank Mobleyの『Soul Station』には、気持ちがざわつくような「If I Should Lose You」、なんて優しくあたたかくも儚い気持ちにさせられる「Remember」などが入っています。
曲や演奏もめちゃくちゃかっこいいのですが、何といってもサックスの音色!これにやられました。柔らかくふわっとした音に纏っている・・・触れるような部分があって、その表面は少しチリチリとザラついていて・・そして音の核にはしっかり芯があって。
当時18.19歳ほどだったと思いますが、これまでに聴いてきたサックスの音色とは全く違っていて、なんていい音なんだろうとやられてしまったんです。


このアルバムでは他にも、美しいハーモニーの中をずっと疾走していくような「This I Dig Of You」や、マイナーブルースの「Dig Dis」。全部いいんですよね。
メンバーも素晴らしく、1960年当時の最強メンバーともいえる、ピアノは Wynton Kelly、ベースは Paul Chambers、ドラムは Art Blakey が参加しています。
テナーサックスの Hank Mobleyが、このスーパースター達を率いて皆とてもいい演奏をするんです。


それから、ジャケットのアートワークがかっこいい! Hank Mobleyが着ている似たようなセーターを探したり、サックスを片手で掲げ上げたりしていましたね(笑)。いい思い出です。
こんな名盤に出会えたことが、僕のサックスとの距離や角度を変えてくれました。皆さんにこのアルバムを紹介できることはとても嬉しいです。聴いてみてください。


Takeshi Kurihara



My First Jazz

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Title : 『Soul Station』
Artist : Hank Mobley
LABEL : Blue Note
RELEASE : 1960年



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【SONG LIST】
01.Remember
02.This I Dig Of You
03.Dig Dis
04.Split Feelin's
05.Soul Station
06.If I Should Lose You




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新たな音の風景を描いたTakeshi Kuriharaの新作「KLAMAUK」が配信リリース!

Takeshi Kuriharaソロアルバムの2作目。作曲、演奏、録音、ミキシング、カバーアートに至るまで全て本人が手がけている。
ただそこにある、置き物のような音楽をテーマに制作した今回のアルバム。前作 『In The Mirror』ではSaxとエフェクターでサウンドを探求していたが、本作ではSax本来の音色を大切にしている。
アルバム中、唯一のコラボ曲である"Little Ghost (feat. Ayana)"は、現在ロンドンで活躍中のシンガー・Ayana/彩菜をフィーチャリングした美しい楽曲。世界のいたるところに棲む精霊のようなものを感じる、あたたかさがある楽曲に仕上がっている。






Takeshi Kurihara.jpeg

Takeshi Kurihara / 栗原 健 (Saxophone, Machines) 
中学生の頃、50年代の黒人音楽やロカビリーに憧れて土手でサックスを吹き始める。即興と電子楽器を組み合わせたSOLOの他、SOIL&"PIMP"SESSIONS, KYOTO JAZZ SEXTET, 清春などに参加し国内外で演奏。太くアーシーな音色が好評を博している。Saxophoneと機械で新たな音像を探求中。
2025/2/26 2nd ソロアルバム "KLAMAUK" をリリース。
https://linktr.ee/takeshikurihara



Latest Album

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Title : 『KLAMAUK』
Artist : Takeshi Kurihara
LABEL : FRIENDSHIP.
RELEASE : 2025年2月26日


【SONG LIST】
01.Second Harvest
02.NIKO
03.KLAMAUK
04.Pathos
05.Gate
06.Yellow Flowers
07.Running Light
08.Fluff
09.Now Loading
10.morning notes
11.Little Ghost (feat. Ayana)
12.Light and Shadow





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曽根麻央 Monthly Disc Review2025.04_Chick Corea : Antidote :Monthly Disc Review

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Title : 『Antidote』
Artist : Chick Corea & The Spanish Heart Band


皆さんこんにちは。曽根麻央です。
今日はChick Coreaの2019年の作品、『Antidote』を紹介したいなと思います。
Chick Coreaはピアニストとしての活躍がフィーチャーされますが、「スペイン」などの代表曲が世界中で愛されているように作曲家としての功績も大きく、この作品『Antidote』ではその両サイドの彼のアーティスト性が見事にキャプチャーされています。
またこの作品はChick Coreaの以前よりの有名曲「Armando's Rhumba」もリメイクされていて、昔からのChick Coreaファンも嬉しい作品になっています。しかもフラメンコ奏者Paco de Lucíaの1990年のアルバムでもChick Coreが参加している「Zyryab」という曲もも新たなアレンジで演奏されていて胸熱なアルバムになっています。

このアルバムは全体を通してラテン音楽、フラメンコ音楽など多国籍なグルーヴを演奏しています。ベーシストCarlitos Del Puerto とドラマーMarcus Gilmore が中心となり、このヴァラエティ豊かなグルーヴを牽引しています。彼らが中心となって編成されたChick Coreaの8人編成ラテン・バンドは『The Spanish Heart Band』と名付けられていて、

Chick Corea - piano, keyboards, synthesizers
Carlitos Del Puerto - bass guitar
Marcus Gilmore - drums

のリズムセクションを中心に、Paco de Lucíaのバンドメンバーでもあった

Jorge Pardo - flute, saxophone
Niño Josele - guitar

がラテンとフラメンコのリズムをよりオーガニックなものに昇華して、

Michael Rodriguez - trumpet
Steve Davis - trombone

という現代のジャズシーンの最高峰のホーンセクションがインプロソロでも大活躍し、

Nino De Los Reyes - flamenco tap dance

がフラメンコのテイストをさらに与えてくれています。
さらにそこにRuben Bladesなどのゲストが参加していて、とても豪華な編成のアルバムです。
Ruben Bladesは日本では『プレデター2』に出演した俳優として知られていますが、実は素晴らしいシンガーソングライターで歌手でもあります。以前の記事でRubenのリーダー作品も紹介しています。
https://www.jjazz.net/jjazznet_blog/2023/07/-monthly-disc-review20237-willie-colon-ruben-blades-siembra.php

全体として特筆すべきはChick Coreaのピアノのタッチやソロのアイディアはもちろんですが、現在最高峰のドラマーMarcus Gilmore の色々な種類のリズムに対する理解の深さ、そしてグルーヴ、ドラムの音色の美しさが挙げられます。

タイトルソング「Antidote」は、Ruben BladesとChick Coreaの共作で、サルサの楽曲としての要素があるだけでなく、そこにChick Coreaの和音やホーンセクションのアレンジセンス、またフラメンコ・ルンバのテイストが加わり、このグループの方向性を示した一曲になています。


「Duende」は1982年のアルバム『Touchstone』からの再アレンジです。元のアレンジでは3分ほどの短いコンポジションですが、こちらではかなり拡大解釈され、3菅編成の美しさを聴くことが出来ます。Michael RodriguezとSteve Davis の二人の名手のソロがフィーチャーされています。


「The Yellow Nimbus, Pt. 1」はフラメンコのBuleríasというリズムが大枠になっているChick Coreaのオリジナル曲です。


それに続く「The Yellow Nimbus, Pt. 2」はフラメンコ・ルンバが基板になっている曲で、組曲になっています。


「My Spanish Heart」は1976年のChick Coreaの有名な代表作のアルバムタイトルで、オリジナルでは1分程度の短いピアノ曲ですが、このバージョンでは拡大解釈され、歌詞もついています。Ruben Bladesが歌っています。


「Armando's Rhumba」同じく1976年の『My Spanish Heart』に収録された20小節の有名な曲ですが、今回のアレンジではダイナミックなイントロイントロやシャウトコーラス、ホーンセクションのバックグラウンドがが追加されたりしていて、ファン必聴の一曲になっています。
メンバー全員をフィーチャーしていて、ジャム曲のような立ち位置になっています。


「Zyryab」は1990年のPaco de Lucíaのアルバムの代表曲ですが、Chick Coreaも参加していることで知られています。この『Antidote』ではChick Coreaが新しいセクションを追加し、より壮大な曲へと進化を遂げています。おそらくこのアルバムのハイライト的な曲だと思います。


「Pas de Deux」はストラヴィンスキーのコンポジションをChick CoreaとCarlitos Del Puerto のデュオで演奏していて、その次の曲の「Admiration」のイントロとして演奏されています。


「Admiration」はゆっくりなクンビア(コロンビアのリズム)とフラメンコ・ルンバが混ざったようなグルーヴの曲です。


ぜひこのアルバムを聴いてチック・コリアが思い描いたワールドミュージックを体感してみてください!

文:曽根麻央 Mao Soné



Recommend Disc

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Title :『Antidote』
Artist : Chick Corea & The Spanish Heart Band
LABEL : Concord Jazz
発売年 : 2019年



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【SONG LIST】

01. Antidote
02. Duende
03. The Yellow Nimbus - Part 1
04. The Yellow Nimbus - Part 2
05. Prelude to My Spanish Heart
06. My Spanish Heart
07. Armando's Rhumba
08. Desafinado
09. Zyryab
10. Pas De Deux
11. Admiration




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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』2022.12『The Revival / Cory Henry』2023.1『Complete Communion / Don Cherry』2023.2『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』2023.3『Without a Net / Wayne Shorter』2023.4『LADY IN LOVE / 中本マリ』2023.5『Songs Of New York / Mel Torme』2023.6『Covers / James Blake』2023.7『Siembra / Willie Colón & Rubén Blades』2023.8『Undercover Live at the Village Vanguard / Kurt Rosenwinkel』2023.09『Toshiko Mariano Quartet / Toshiko Mariano Quartet』2023.10『MAINS / J3PO』2023.11『Knower Forever / Knower』2023.12『Ella Wishes You A Swinging Christmas / Ella Fitzgerald』2024.01『Silence / Charlie Haden with Chet Baker, Enrico Pieranunzi, Billy Higgins』2024.02『Rhapsody in Blue Reimagined / Lara Downes』2024.03『Djesse Vol. 4 / Jacob Collier』2024.04『Voyager / Moonchild』2024.05『Evidence with Don Cherry / Steve Lacy』2024.06『Quietude / Eliane Elias』2024.07『Alone Together / Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden』2024.08『The Rough Dancer And The Cyclical Night (Tango Apasionado) / Astor Piazzolla』2024.09『Potro De Rabia Y Miel / Camarón De La Isla』2024.10『Calle 54 / Various』2024.11『Trumpets Of Michel-ange / Ibrahim Maalouf』2024.12『Sings for Only the Lonely / Frank Sinatra』2025.01『Hero Worship / Hal Crook』2025.02『Undercurrent / Kenny Drew』2025.02『Live In Toronto 1952 / Lennie Tristano Quintet』



Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

Dos Orientales「ROMBO」リリース記念 日本ツアー5/16~6/23:ニュース / NEWS

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南米を代表し、ウルグアイ在住のピアニスト・コンポーザーのウーゴ・ファトルーソと
日本在住のパーカッショニスト、ヤヒロトモヒロによるデュオ、Dos Orientales。
リリースが延期となっていた4作目「ROMBO」が、5/15にリリース!そしてリリースの次の日から日本ツアーが行われます。

今年82歳を迎えるウルグアイの国民的スター、ウーゴ・ファトルーソと日本のヤヒロトモヒロによる「二つの魂が織り成す音楽の対話」。モンテビデオのアフリカ系住民が作り出した魂の音楽カンドンベやラテン音楽、ジャズなど多様な音楽要素を融合させた独創的な音楽世界です。
最小の編成ながら緊張感溢れる演奏で世界的に評価されてきた音楽をライブで体感してください!

また今回はともに大阪万博出演のために来日する Barrio Sur、先に来日中である Albana Barrocas が友情出演とのニュース!
Barrio Surの3名はタンボール奏者として著名であり、アフリカからの奴隷たちが南米にもたらした音楽文化カンドンベのリズムの伝統を受け継ぎ、現代においてもその魂を伝え続けています
彼らは、6/11和歌山、6/15京都、6/19名古屋、6/21新宿、6/22千葉のLIVEに出演します。お見逃しなく!



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【Dos Orientales JapanTour2025 Vol.17】
<Hugo Fattoruso(pf,acc,vo,perc)、ヤヒロトモヒロ perc>

■5/16(金) 北海道・名寄 なよろ市立天文台「きたすばる」
■5/18(日) 北海道・釧路 サロン・カビーネ
■5/22(木) 北海道・札幌 D-Bop Jazz Club Sapporo
■5/24(土) 北海道・浦河町総合文化会館 文化ホール
     スペシャルゲスト:立花泰彦b
■5/28(水) 秋田 エリアなかいちにぎわい交流館あう3階多目的ホール
■5/30(金) 新潟・柏崎 アルフォーレ マルチホール
      ゲスト:Hanabi(vo)
■6/1(日) 日比谷音楽祭
https://hibiyamusicfes.jp/2025/lineup/profile/dos-orientales/
■6/4(水) 熊本・球磨 社会福祉法人 福島保育園
■6/5(木) 熊本 九品寺 Smile
■6/7(土) 大分・佐伯 ル・パンダ・ハウス
     ゲスト:後藤かおり(vo)
■6/8(日) 山口・山陽小野田市民活動センター
     共演:Ototumugi

*友情出演:Mathías Silva, Wellington Silva, Guillermo Díaz Silva, Albana Barrocas
from "Quinteto BARRIO SUR", Uruguay

■6/11(水) 和歌山 デサフィナード
■6/15(日) 京都 (株)松本電機製作所 ホール

■6/17(火) 大阪・関西万博/EXPO2025 EXPOナショナルデーホール

出演:Quinteto Barrio Sur、Dos Orientales、他
*友情出演:Mathías Silva, Wellington Silva, Guillermo Díaz Silva, Albana Barrocas
from "Quinteto BARRIO SUR", Uruguay

■6/19(木) 愛知・名古屋 ジャズ・イン・ラブリー
■6/21(土) 新宿ピットイン 夜の部 ゲスト:Hanabi(vo)
■6/22(日) 千葉 なんちゃってBar庭

■6/23(月) 神奈川・横浜 ビルボードライブ横浜
Banda Mandacarinho with Hugo Fattoruso & ヤヒロトモヒロ   

【後援】Uruguay XXI、Sudei、駐日ウルグアイ大使館

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Dos Orientales
二人の出会いは1986年南米を代表する女性シンガー、ジョイスがきっかけとなる。1995年日本にて初共演、日本人ヤヒロトモヒロの誘いにより、2007年ドス・オリエンタレスを結成、以来毎年日本ツアーを展開する。
2008 年「DOS ORIENTALES」、 2011年「Orienta」、 2016年「Tercer Viaje」の3作品を発表。いずれもGraffiti賞ジャズ部門最優秀賞を受賞している。2012年、国際交流基金助成事業・南米ツアー、小澤征爾氏総監督サイトウ・
キネン・フェスティバル松本、韓国のジャラスム国際ジャズフェスティバルに出演し大きな話題となる。
2013 年国際交流基金助成事業・南米ツアー、ブダペスト日本文化センターとケルン日本文化会館主催公演およびカナリア諸島公演を展開した。2015年ペナン島ジャズフェスティバルに招かれる。2018年、大分の平和市民公園能楽堂
で小野リサ&ドス・オリエンタレスの公演が開催、同年ウルグアイツアー中、在ウルグアイ日本大使館主催、日本人ウルグアイ移住110周年記念とToyota Uruguay設立50周年の式典に招かれた。
また、両国の音楽文化への貢献が称えられ、ドス・オリエンタレスに2016年在外公館長表彰、2022年外務大臣表彰を受賞する。2023年1,2月ウルグアイツアー及び6月Hugo氏80歳記念公演を経て、Dos Orientalesの人気がウルグアイにて急上昇。モンテビデオのアフリカ系住民が作り出した魂の音楽カンドンベ、ラテン音楽からジャズに至るあ
らゆる音楽要素を繰り出しつつ、独創的な音楽世界を展開、最小の編成でありながら緊張感あふれる演奏が世界的に評価されている。2025年5月4作目「ROMBO」発表、6月大阪・関西万博、EXPOナショナルデーホール出演決定。

New Release

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Title : 『ROMBO』
Artist : Dos Orientales
LABEL : KAIYA PROJECT
RELEASE : 2025年5月15日



【SONG LIST】
01.Cabo Polonio
02.Dos Orillas
03.Os garçons
04.Metimpar
05.Dos Orientes
06.Torii
07.Que cosa eh!?
08.para Nico Mora
09.Cabaña de Kushiro
10.Ritmo
11.Milonga de Nagoya
12.Esa Tristeza
13.Fukuoka Waltz
14.Luces de Tokyo

My First Jazz Vol.84-纐纈之雅代:My First Jazz

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Title : 『Organic Music Society』
Artist : Don Cherry


皆さんこんにちは。サックス奏者の纐纈之雅代です。

私のおすすめジャズアルバムは、Don Cherryの『Organic Music Society』。1972年、スウェーデンのレーベルCaprice から発売されたものです。
このアルバムに出会ったきっかけは、私は Ornette Colemanというサックス奏者を好んでよく聴いていて、彼のアルトに絶妙なバランスで絡み合う Don Cherryの存在に興味を持ちました。彼のリーダー作品を探るうちにこの作品に出会いました。
私はもともと、16,17歳の頃から民族音楽や伝統儀式など人間の根源的な音楽に興味があったので、このアルバムがすんなりと心に入ってきました。
Don Cherryは、Ornette Coleman、Albert AylerらとN.Y.で活動しながらも自分自身の音楽を創造し続けるための豊かな場所を求めてスウェーデンに移住しました。このアルバムはその頃の集大成の作品です。
「N.Y.ではその日の食事を得るために演奏していて、サバイバルな厳しい生活だった。常に創造し、売り出す必要があった」と述べています。

スウェーデンに移住したDon Cherryは、自然と一体となりました。世界の民族音楽や、根源的な音に立ち返って霊性の高い、平和で愛に満ちた演奏をこのアルバムでは聴くことができます。
私は Don Cherryのこのような音楽への姿勢に共感する部分がたくさんあります。また、彼のバンドリーダーとしての在り方に心惹かれるものがあります。
ジャズ、で多く聴かれがちな誰か一人が場を支配する類のものではなく、全員が伸び伸びと、歓喜に満ち溢れ祝福された演奏をしています。
私のバンドサウンドの理想がここにあります。

最後に、アルバムジャケットはDon Cherryの妻によって描かれています。
太陽、木々、山々、ダンスする女性、笛を吹く人、鳥、象、ラクダ、アヒル、、、などを見ているだけで穏やかで温かいハッピーな気持ちになります。


纐纈之雅代



My First Jazz

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Title : 『Organic Music Society』
Artist : Don Cherry
LABEL : Caprice Records
RELEASE : 1972年



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【SONG LIST】
01.North Brazilian Ceremonial Hymn
02.Elixir
03.Manusha Raga Kamboji
04.Relativity Suite, Pt. 1
05.Relativity Suite, Pt. 2
06.Terry's Tune
07.Hope
08.The Creator Has a Master Plan
09.Sidhartha
10.Utopia & Visions
11.Bra Joe from Kilimanjaro
12.Terry's Tune
13.Resa




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サックス奏者 纐纈之雅代率いる新ユニット「如意ン棒」がアルバムリリース!

唯一無二の存在として音楽シーンに輝く"インディのクイーン" 纐纈之雅代(2024年10月より名義を纐纈雅代から改名)。前作のリーダーアルバム『Band of Eden』はジャズの聖地・新宿PitInnで行われた熱狂を取り込んだライヴレコーディングであったが、最新アルバム『如意ン棒~ぜんぶ、流れ星のせい~』では日本屈指の名スタジオ、キング関口台スタジオを舞台に、前作にも増して趣深く、また4人の情念を爆発させた賜物が超新星の如く誕生した。日本の気鋭ミュージシャンたちを次々と紹介するジャズ・レーベルSomethin' Coolから待望のリリース。今作は、日夜多忙を極める潮田雄一(ギター)、落合康介(ベース,馬頭琴)、宮坂遼太郎(パーカッション)と、初めて顔を合わせた4人が一切のリハーサルを介さずに臨んだ模様をライヴ収録。ジャズ・スタンダード2曲「セントルイス・ブルース」「ロンリー・ウーマン」、纐纈オリジナル6曲、集団即興2曲。これが「如意ン棒」の "ジャズを超えたジャズ" オルタナ・ジャズだ。






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纐纈之雅代(Masayo Koketsu) 
幼少期より2人の姉と共に、ピアノを弾き、歌を歌い、クラシック、歌謡曲、ロックなど、音楽に親しみながら暮らす。15歳でチャーリー・パーカーのレコードに出会い、ジャズのフィーリング、音色の奥深さ、普遍さに衝撃を受けて、以来、音とは?自己とは?死とは?生きるとは?愛とは?魂とは?の果てしない旅が始まる。国内外の様々なアーティストと即興演奏を重ねながら、現在にいたる。
http://masayokoketsu.com/



Latest Album

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Title : 『如意ン棒~ぜんぶ、流れ星のせい~』
Artist : 纐纈之雅代
LABEL : SOMETHIN'COOL
RELEASE : 2025年1月22日

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【SONG LIST】
01.St. Louis Blues
02.如意ン棒OUT
03.あやめ
04.Lonely Woman
05.煩悩という名の扉
06.ひかりのぼくら
07.へび使いごっこ
08.如意ン棒IN
09.月と海
10.Beatnik





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曽根麻央 Monthly Disc Review2025.03_Lennie Tristano Quintet : Live In Toronto 1952 :Monthly Disc Review

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Title : 『Live In Toronto 1952』
Artist : Lennie Tristano Quintet Featuring Warne Marsh And Lee Konitz


みなさんこんにちは。曽根麻央です。少しずつ暖かかく感じられる日が増えてきていますが、昼と夜の温度差で風邪をひかないようまだまだ気をつけないといけない時期ですね。
つい先日ふっとカフェに入ったらレニー・トリスターノのLPがドンと飾ってあり、珍しいな、と見つめていました。そういえばこのJJazz.Netのディスクレビューでトリスターノについてお話ししたことがなかったと思い、今回取り上げてみました。


今日は数あるトリスターノの作品の中でも『Live In Toronto 1952』というライブ版を取り上げてみようと思います。この作品は決して音質が良いわけでもなく、最初の曲は変なFade Inの仕方をしているにも関わらず、この時代のトリスターノの生きたエネルギーを体感することができる作品かなと思います。バンドとしてもクインテットの一体感が素晴らしく、全体のアンサンブルにも注目の作品です。


レニー・トリスターノの音楽といえばまず思うのは、この時代を先駆けた異質な音楽であるということです。
彼が活動し始めた40年はちょうどビ・バップ誕生とそのムーヴメントが大きな影響をジャズ音楽に与えたところです。また後半にさしかかるとその影響を強く受けたアーティストたちの各々個性が出てきて次の流れへと移ろうとしていた時代と言っても良いでしょう。NYCではクールジャズ、西海岸ではウェスト・コーストジャズのようなPOSTビ・バップと言われるモダンジャズが誕生しつつあった時代ですね。多様な音楽が誕生する中でそれらとも一線を画す存在がレニー・トリスターノの世界だったのではないでしょうか?
計算されたかのようでありながら意表をついてくる間や旋律、ビ・バップにそのルーツを置きながらもより高度なレベルでリズム・モーチーフの発展をさせるスタイル、美しいピアノのタッチとメトロのミックなグルーヴ、クラシック音楽のような旋律同士がせめぎ合う対位法のようない複数人で行う即興、複数のサックスとピアノで作られる独特のハーモニー、こんなイメージでしょうか。


この『Live In Toronto 1952』はタイトルの通り1952年のアルバムです。1950年はマイルス・デイヴィスが『Birth of Cool』で複数の管楽器を用いたジャズで新たなジャズのサウンドの可能性を示した年でした。
1952年はチェット・ベイカーやジェリー・マリガンが2菅、ピアノレスの編成で『Gerry Mulligan Quartet Volume 1』などのアルバムを、のちのウェスト・コースト・サウンドを発信していた時代でもあります。こういった音楽はビ・バップに比べて野生的な個人個人の熱量ではなく、より計画されたアンサンブルから生まれる知的な熱量を感じます。
この1952年の時のトリスターノは間違えなくこれらの音楽の影響は受けていたor与えていたと思います。


このビ・バップからPOSTビ・バップ前期の時代に言えるのが、ドラムという楽器の使い方が他の楽器に比べて発展が大きく遅れていることです。ビ・バップは旋律楽器の革命でしたし、それ以降の音楽もマックス・ローチがリーダーで活躍し出すぐらいまではドラムはシンプルに4分音符を中心にベースと一緒にリズムキープの仕事をしているイメージです。ドラムが華々しく活躍したビ・バップ以前のビッグバンド時代や、マックス・ローチやアート・ブレイキーの登場からは考えられないことですが、ドラムがある意味主役ではなくなったジャズの歴史の中でも珍しい期間の音源かなと思います。
この『Live in Toronto 1952』でもドラムは基本的にリズムキープに徹していて、ほぼインタープレイというものをしません。しかしそれがこのアルバムのこの時代ならではの面白いところであり、そのドラムのあり方にしては考えられないレベルで発展した管楽器とピアノの旋律とハーモニー、そしてリズムを集中して音楽を聴くことができます。ある意味この時代ドラムが退化したのは音楽が発展する上で必然だったのかもしれませんね。
間違えて欲しくないのは時代のドラマーが下手だったとかそういうことを言っているのではありません。このレベルでリズムキープできるのは素晴らしいことですし、普通はここまで集中したシンプルな演奏は現代のドラマーにはできないでしょう。


メンバー
Lennie Tristano (p) Warns Marsh (ts) Lee Konitz (as) Peter Ind (b) Al Levitt (ds)


サックスの二人はトリスターノの音楽を一緒に作った二人と言って良いでしょう。トリスターノの作り出す複雑で難解なメロディーやハーモニーを正確に演奏し、このバンドのユニークなサウンドを明確なものにしています。
分かりやすいのは「317 East 32nd」は「East Of The Sun」というジャズスタンダードの替え歌になっています。最初のコーラスは「East Of The Sun」をトリスターノが演奏します。それでも半音ずらしたりしてかなり奇妙な「East Of The Sun」ですが、2コーラス目にはそれに続くようにcontrafactのメロディーが書かれています。これが「317 East 32nd」のメロディーになっています。トリスターノの書く旋律の面白さがわかる気がします。contrafactとは、以前の記事でも何回かお話ししましたがジャズの作曲のスタイルで、既存の楽曲のコード進行を用いながら自分なりの新しいメロディーを書き自らの作品とするスタイルのことです。



また「April」は「I Remember April」のcontrafactでこちらも同様に1コーラス目は通常のジャズスタンダードの「I Remember April」をピアノトリオで演奏し、2コーラス目からサックスが入ってきて「April」を演奏します。



「Back Home」は1コーラス目からそのメロディーですがチャーリー・パーカーの「Donna Lee」のcontrafactです。とは言っても実は「Donna Lee」自体が「Indiana」という曲のcontrafactなので、contrafactのcontrafactの曲と言って良いでしょう。



この3曲の序盤だけを聞いてもトリスターノのスタイルをなんとなく感じることができると思います。このcontrafactの旋律、そのスタイルがピアノソロやサックスソロでも現れていて、それが曲やバンド全体のカラーを統一してるといえます。


このユニークなリズム・モチーフの使い方はリズム・モチーフ(奇数の音価の場合が多いですが)を一つのグループとして、それを繰り返し発展させることでリズムに意外性を持たせ、拍子を錯覚させる手法ですが、これは後のビル・エヴァンスのスタイルにも大きな影響を与えています。


文:曽根麻央 Mao Soné



Recommend Disc

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Title :『Live In Toronto 1952』
Artist : Lennie Tristano Quintet Featuring Warne Marsh And Lee Konitz
LABEL : Jazz Records
発売年 : 1952年



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【SONG LIST】

01.Lennie's Pennies
02.317 East 32nd
03.You Go To My Head
04.April
05.Sound-Lee
06.Back Home




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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
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Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

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